【症例報告】10歳代男性:不登校を伴う重度の「前兆のある片頭痛」が、適切な予防薬の調整で頭痛ゼロへ

症例報告

【症例報告】10歳代男性:不登校を伴う重度の「前兆のある片頭痛」が、適切な予防薬の調整で頭痛ゼロへ

2026.09.28

■ 初診時の状況と症状(11歳で発症)
11歳の頃から頭痛が始まり、学校を欠席せざるを得ないほど日常生活に大きな支障が出ていました。当院初診時の日常生活支障度(HIT-6)は72点と非常に高く、深刻な状態でした。

  • 頭痛の頻度: 月に2〜4回程度
  • 痛みの特徴: 右の頭頂部が「締め付けられるように」痛む(レベル7〜最大8の強い痛み)
  • 随伴症状: 頭痛時は動くのがつらく、吐き気や嘔吐を伴うことがある
  • 前兆症状: 頭痛の前に「30分ほど物が見えなくなる」「目の前にギザギザした光が30分ほど見える」という症状がある(※前兆のない一般的な頭痛は認められず、典型的な「前兆のある片頭痛」の症例です)

■ 治療経過
初期治療として「予防薬A」を開始。3か月時点で日常生活支障度は48点まで改善したものの、まだ十分な効果とは言えませんでした。
そこで「予防薬B」を併用しましたが、効果が今一つだったため、さらに「予防薬C」を追加。その結果、頭痛がぴったりと治まりました。
その後、頭痛が全くなく鎮痛剤も必要としない状態が半年間続いたため、現在は予防薬を段階的に減らしている(減量期)ところですが、経過は非常に順調です。

■ 専門医からの振り返りとメッセージ
初期の段階である程度の改善が見られたため、次のステップ(追加治療)への移行が少し遅れてしまい、結果として治療期間が長くなってしまった点が治療上の反省点であり、今後の学びとなりました。
片頭痛の治療は、患者さん一人ひとりの効果を見極めながら、タイミングよくお薬を調整していくことが重要です。学校を休むほどの頭痛でお悩みのお子様や保護者の方は、諦めずにぜひ一度ご相談ください。