【症例紹介】ほぼ毎日頭痛があり学校を休みがちだった14歳男性が、頭痛ゼロを達成するまで

症例報告

【症例紹介】ほぼ毎日頭痛があり学校を休みがちだった14歳男性が、頭痛ゼロを達成するまで

2026.08.27

小学校低学年から頭痛に悩み、中学生になってから症状が悪化。ほぼ毎日鎮痛薬(カロナール)を飲んでも効かず、学校を休むほど重症化していた14歳男性の症例です。適切な予防治療により、現在は6ヶ月連続で「頭痛ゼロ」の生活を送れています。

1. 初診時の症状と困りごと

  • 年齢・性別:14歳 男性(中学生)
  • 症状の歴史:小学校低学年から頭痛があり、1年前から急激に悪化。
  • 頭痛の頻度:ほぼ毎日(先週も頭痛で学校を欠席)。
  • 痛みの特徴:後頭部からおでこ(前額部)にかけて、ズキズキと脈打つような痛み(片側だけのこともある)。
  • 痛みの強さ:通常の強さが「7〜8」、最も強いときは「10(日常生活が全く送れないレベル)」。
  • 伴う症状:強い吐き気・嘔吐、光が眩しい、音がうるさい、会話をするのが煩わしい。
  • 日常生活への影響:体を動かすと痛みが悪化するため、頭痛が起きると横になるしかない状態。
  • これまでの対処:ほぼ毎日カロナールを内服しているが、効果が感じられない。

2. 診断:前兆のない片頭痛・慢性片頭痛

頭痛の性質、随伴症状(吐き気・光過敏・音過敏)、そして日常生活への支障度を表す問診票「HIT-6」の結果が74点(極めて深刻な支障)であることから、「前兆のない片頭痛」および「慢性片頭痛」と診断しました。また、鎮痛薬を連日服用していることから、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の側面も考慮し、速やかに「頭痛を根本から予防する治療」が必要と判断しました。

3. 治療経過(HIT-6スコアの推移)

当院では、痛みが起きてから飲む薬だけでなく、頭痛の回数そのものを減らす「予防薬」を中心とした治療を行いました。

  • 初期治療:ファーストステップとして予防薬Aから治療を開始。
    • 👉 HIT-6:74点 ➔ 62点へ軽減。
  • 追加治療:さらに効果を高めるため予防薬Bを追加。
    • 👉 HIT-6:60点 ➔ 38点へと劇的に改善。
  • その後の経過:その後も36〜38点(頭痛による支障がほとんどないレベル)を維持。
    • 👉 現在、ここ6ヶ月間は「頭痛が全くない状態(頭痛ゼロ)」を維持できています。毎日薬を飲む必要がなくなり、学校にも元気に通えています。

4. 今後の治療計画(治療のゴール)

当院では、子どもたちの頭痛治療において「8ヶ月間、頭痛ゼロの期間を維持すること」をひとつのゴール(減量の基準)に設定しています。
頭痛がない状態を8ヶ月キープできた段階で、脳内の炎症や神経の過敏性が十分に消失したと判断し、様子を見ながら少しずつ予防薬を減量・卒業していく計画です。


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