【症例紹介】従来の予防薬が無効だった10代片頭痛患者様、最新治療により「頭痛ゼロ(HIT-6最低点)」へ劇的改善した事例
当院における、最新の頭痛予防薬を用いた治療成功例をご紹介いたします。従来の治療で効果が出ず、日常生活に著しい支障をきたしていた10歳代男性のケースです。
症例概要
- 患者: 10歳代 男性
- 基礎疾患: 自閉症スペクトラム(ASD)
- 当院診断名: 前兆のない片頭痛、前兆のある片頭痛、慢性片頭痛
ご相談時の症状と経緯
元々は「毎朝起床時に頭痛があり、昼前におさまる」という慢性的な頭痛が毎日ありました。
その後、昨年8月および10月頃に**「倒れるほどの激しい頭痛(激痛度MAXの10)」を起こすようになります。頭痛に伴い、視野狭窄、閃輝暗点(ギザギザが見える)、左眼の視覚消失などの重篤な前兆症状が出現しました。
複数の救急外来や眼科、脳神経外科を受診し、CT、MRI、MRA、眼底・眼球血管などの精密検査を行いましたが、いずれも「異常なし」**。医学的には原因が特定できず、失神や気分の落ち込みから精神科へ入院される事態となっていました。頭痛により大好きな運動もできなくなり、未来への希望を失いかけている状態でした。
当院での治療経過と「HIT-6(頭痛による支障度)」の推移
当院では、慢性片頭痛に対する「予防療法」を軸に治療を組み立てました。当初、従来型の予防薬を2剤(A、B)処方したものの効果が得られず、治療3か月目より**最新の頭痛予防治療薬へと治療をステップアップしました。
頭痛による日常生活への支障度を表す指標「HIT-6」の数値は以下のように劇的に改善しました。
| 時期 | 治療ステータス | HIT-6スコア(日常生活への支障度) |
|---|---|---|
| 3月 | 従来型予防薬での治療中 | 76点(極めて深刻な支障) |
| 4月 | 従来型予防薬での治療中 | 73点(依然として重篤) |
| 5月〜現在 | 最新の予防治療薬 開始 | 36点(スコアの最低点=支障なし) |
現在の状況と予後
最新薬の開始以降、**頭痛は完全に消失(頭痛ゼロ)**しました。
体調の劇的な回復に伴い、学校の先生に自ら会いに行けるようになるなど、ご家族や学校関係者の方々も驚くほどの社会性の広がりを見せています。
現在は再発防止のために予防治療を継続していますが、極めて経過が良好なため、今後は通院期間の短縮や治療のステップダウンも視野に入っています。
専門医からのコメント
「毎日続く頭痛の最中は、どんな痛み止めも効きにくくなります。まずは予防薬で頭痛の波を抑えることが最優先です。今回は最新の治療薬が非常に高い効果を発揮し、患者様の未来の希望を取り戻すことができました。原因不明の体調不良や視覚異常を伴う頭痛にお悩みの方も、諦めずに専門医療機関へご相談ください」