【症例報告】「片頭痛」と言われていた18歳女性。自分で調べて群発頭痛を疑い来院されたケース

症例報告

【症例報告】「片頭痛」と言われていた18歳女性。自分で調べて群発頭痛を疑い来院されたケース

2026.06.16

1. 患者様のプロフィールと主訴

  • 年齢・性別: 18歳・女性
  • 主訴: 右目の奥をえぐられるような激しい頭痛(1回につき15分〜3時間持続)
  • 随伴症状: 右目のまぶたが下がる(眼瞼下垂)、右目からの涙、鼻水、鼻づまり

2. 受診までの経緯

2年前にも、同様に「右目をもぎ取られるような激しい頭痛」を経験されていました。当時は近くのクリニックを受診し、「片頭痛」との診断で鎮痛剤を処方されたものの、効果があったのか実感が得られなかったそうです。

数日前から再び、昼間に1日2回ほど、15分程度続く右目の奥の激痛が再発。ご自身で症状をインターネットで熱心に調べられ、当院のホームページに掲載されている情報から「自分は群発頭痛ではないか」と気づき、本日受診されました。

3. 専門医による診断と治療の選択

典型的な片頭痛とは異なり、激しい目の奥の痛みとともに、涙や鼻水、眼瞼下垂といった「自律神経症状」を伴っていることから、当院でも「群発頭痛」と診断いたしました。

治療方針の決定にあたっては、以下のいくつかの選択肢を検討しました。

  • 即効性を狙う治療: イミグラン点鼻薬、イミグラン自己注射、純酸素吸入療法
  • 発作自体を防ぐ治療: 予防薬の服用、あるいはボトックス治療

群発頭痛は一般的に1〜2時間痛みが続くことが多いですが、この患者様の場合は「15分程度」と持続時間が短い発作もあること、また2年前の群発期(頭痛が集中して起こる期間)が「約2週間」と比較的短期間で治まっていたことを考慮しました。

慎重に判断した結果、今回は体に過度な負担をかけず、発作時に素早く対応できるよう「イミグラン点鼻薬」による急性期治療を選択し、経過を見ていくことといたしました。

4. 専門医からのメッセージ

群発頭痛は「男性に多い頭痛」と思われがちですが、今回のケースのように女性や10代の若い世代(小児・若年性)に発症することもあります。また、医療機関によっては片頭痛と誤認されて適切な治療に繋がらないケースも少なくありません。

今回は、患者様ご自身が当院のホームページを見つけて勇気を出して受診してくださったおかげで、早期に正しい診断と治療を行うことができました。

当院では、これまでに130名を超える群発頭痛の患者様の診療を行ってまいりました。
「もしかして群発頭痛かも…」と一人で不安を抱えている方は、我慢せず、ぜひ一度頭痛専門医にご相談ください。

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