「起立性調節障害(OD)」と診断されたお子様の頭痛、実は「片頭痛」かもしれません
2026.04.21
本日、久しぶりに4〜5名の小児患者さんが来院されました。皆さん重症の片頭痛でしたが、これまでの診断名は、そのほとんどが「起立性調節障害(OD)」でした。
私は以前から、ODという診断名のあり方に疑問を呈してきました。
ODは本来「立ちくらみ」を中心とした自律神経の調節不全を指す言葉ですが、実際には女性の「更年期障害」のように、多種多様な症状を一括りにした「投網的な診断名」として使われているのが現状です。
その中には、全く異なる疾患が数多く混在しています。その最たる例が「片頭痛」です。
こうした状況は、残念ながら20年以上変わっていません。内科、耳鼻科、小児科などで「新起立試験」などの検査を行い、形式上はODと診断されていても、その中身を精査すると治療法が全く異なる疾患が隠れています。
ひとくちに「子供の頭痛」と言っても、片頭痛、群発頭痛、睡眠時頭痛など、原因も対処法も千差万別です。これらをすべて「自律神経の乱れ」として片付け、昇圧剤(血圧を上げる薬)だけで治そうとするのは、医学的に無理があると言わざるを得ません。
もし、お子様が「起立性調節障害」と診断され、昇圧剤を飲んでも頭痛や体調不良が改善しないのであれば、それは「別の病気」を見逃しているサインかもしれません。
一度、頭痛の専門的な視点から、本当の原因を探ってみませんか?
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