【13歳・中学生の症例】前兆のある激しい片頭痛。適切な予防薬の組み合わせで、わずか1ヶ月半で日常生活が劇的に楽に

症例報告

【13歳・中学生の症例】前兆のある激しい片頭痛。適切な予防薬の組み合わせで、わずか1ヶ月半で日常生活が劇的に楽に

2026.07.13

📌 ご相談の経緯と症状
13歳(中学1年生)の女の子の事例です。
頭痛自体は小学校2年生の頃からありましたが、小学6年生頃から「頭痛が始まる前に、物が見えにくくなる、言葉が出にくくなる、手足がしびれる」といった、明らかな前触れ(前兆症状)が現れるようになりました。

その後、頭痛の回数は徐々に増加。中学1年生の現在、月に7〜8回も頭痛に襲われ、ひどい時は「これ以上の痛みはない(VAS 10/10)」というほどの強烈な激痛に苦しまれていました。

  • 痛みの特徴:片側がズキズキと脈を打つように痛む(時に両側)。痛むと横にならざるを得ない。
  • 随伴症状:強い吐き気・嘔吐、光がまぶしい、音がうるさく感じる(光過敏・音過敏)。

「何とかしてあげたい」というご家族の思いから、6月上旬に当院を受診されました。


🔍 当院での診断
国際頭痛分類に基づき、「前兆のある片頭痛」および「前兆のない片頭痛」の併発と診断しました。
初診時、頭痛が日常生活にどれだけ支障を与えているかを測る質問票(HIT-6)の点数は65点。これは「すぐに専門的な治療が必要な、非常に重度な状態」であることを示しています。


💊 治療経過と結果(日常生活支障度の推移)
学校生活への影響が非常に大きかったため、すぐに積極的な「予防治療」を開始しました。お子さんの状態を見ながら、お薬を段階的に調整していきました。

  • 6月上旬(受診時):65点
    まずは「予防薬A」を開始。
  • 6月中旬:51点
    まだ頭痛がかなり残っていたため、相乗効果を狙って「予防薬B」を追加。
  • 7月中旬(1.5ヶ月後):40点!
    頭痛は「時々軽い痛みがある程度」まで激減。日常生活への支障も大幅に軽くなりました。

わずか1ヶ月半という短期間で、HIT-6の点数は65点 ➔ 51点 ➔ 40点へと見事に軽減しました。


👨‍⚕️ 専門医からのメッセージ
治療はまだ通過点です。今後はさらに予防薬を微調整し、「可能な限り頭痛ゼロ(回数も強さも0)」の生活を目指していきます。

子どもの片頭痛、特にお釈迦様の後光のように光が見えたり、手足がしびれたり、言葉が出なくなったりする「前兆症状」は、本人にとって非常に恐怖を伴うものです。周囲からは「サボり」「起立性調節障害」などと誤解されがちですが、これらは脳の過敏性からくる立派な体質であり、医学的な治療が可能です。

「痛みのせいで学校生活を楽しめない」「薬を飲んでも効かない」とお悩みのお子さんがいらっしゃいましたら、ぜひ一度、頭痛専門医にご相談ください。

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