Student Headache
中学生・高校生の頭痛

中学生・高校生の頭痛は、片頭痛が大半で、緊張型頭痛もまれに見られます。
片頭痛は強い痛みや吐き気、光や音に敏感になることがあり、思春期のホルモンの変化が関与することがあります。
緊張型頭痛は、ストレスや姿勢不良から起こる鈍い痛みで、学業や人間関係のプレッシャーが影響することが多いです。
これらの頭痛は、お子様の日常生活に大きな支障をきたしてしまうこともあるため、早期に原因を特定し、適切な対処をすることが重要です。
生理と片頭痛の関連
思春期になると、ホルモンの変化によって頭痛が起きやすくなるお子様が増えます。
特に、ホルモンバランスに関する頭痛で言うと、初潮をきっかけに「月経関連片頭痛」が起こる女の子が多い傾向にあります。
これはエストロゲンという女性ホルモンの急な変動が原因で、生理の直前や開始時に強い片頭痛が現れるのが特徴です。
痛みが長引いたり、薬が効きにくくなったりすることも見られます。
思春期の体と心の変化に加え、学校生活やストレスも重なる時期なので、我慢せず受診を検討してほしいと思います。
ストレスが大きくなってくるからこそ見過ごしがちな頭痛
中学生・高校生は、勉強や部活、人間関係などで日々多くのストレスを抱えがちです。
そんな中で現れる頭痛は「疲れているのかも」「寝れば治るだろう」と軽く見られやすく、本人も我慢してしまいがちです。
しかし、その頭痛が慢性化すると学校生活に大きな支障をきたすこともあります。
特に思春期はホルモンバランスの変動も関係して、片頭痛で悩むお子様も増えてくる時期です。
親御様は「また頭が痛いの?」「学校に行きたくないだけでしょ」という声掛けではなく、「落ち着いたら起きておいで」「病院で相談してみよう」と理解を示してあげるようにしましょう。
頭痛持ちの中高生が抱える悩み
学業に集中できない
頭痛が頻繁に起こると、勉強に集中できず、授業や課題が進まないことがあります。
特に受験期は精神的なプレッシャーもあり、さらに悪化することが多いです。
友達や家族との関係に影響が出る
頭痛で外出や遊びに参加できないことが増えると、友達との関係に影響が出ることがあります。
また、家族から理解してもらえず、悩みが深まることも大きな問題です。
部活やスポーツができずストレスにつながる
頭痛が激しいと、運動や部活動を休むことが増え、体力や技術の低下を心配することがあります。
運動がストレス解消になる場合もあり、逆にそれができないと精神的にも辛くなることもあるでしょう。
体調管理の難しさ
学生のうちは、頭痛の予兆を感じたときにすぐに対処できず、悪化させてしまうことがあります。
大人ほど自由に体調に合わせて休むことができないため、体調管理が難しいと感じることも多いかもしれません。
Student Headache
学校生活や受験など、
大切な時間を守るためにも早期受診を!

中高生など、思春期に見られる頭痛は、「成長の一環」「よくあること」と見過ごされがちです。
しかし、日常的に頭痛があると、集中力が続かず、勉強や部活、人間関係にまで影響を及ぼすこともないとは言えません。
特に受験期には、頭痛が原因で勉強に支障が出るケースも考えられます。
放っておくと、痛みへの不安やストレスから悪循環に陥ることもあるため、早めの対応が大切です。
「たかが頭痛で」と思わず、大切な時間を守るためにも、気になる症状があればお気軽にクリニックにご相談ください。