4歳男児片頭痛

4歳のお子さんの頭痛の例

4歳のお子さんで、吐き気を伴う頭痛が見られています。
お兄さんも頭痛持ち、母親も頭痛持ちです。ご家族の中でも頭痛が起こりやすい体質があるようです。

このお子さんは3歳の頃から週に1回ほど「頭が痛い」と訴えることがありましたが、今年の夏ごろから頭痛の回数と強さが増えてきました。
痛みは主におでこ真ん中のあたりに出て、ひどいときは泣いてしまったり、吐いてしまうこともあります。

普段はかかりつけの小児科でカロナール（解熱鎮痛薬）を飲んでいますが、あまり効果が見られません。
頭が痛くなる前に「頭が痛くなりそう」と言うこともあり、天気の変化と関係している可能性もあります。

頭痛は軽いものを含めるとほぼ毎日感じているようで、特に強い頭痛は週に1回ほど起こります。
頭部CTでは異常はなく、脳の病気による頭痛ではないことが確認されています。

痛みはズキズキとした拍動性で、体を動かすと強くなり、横になりたくなることがあります。
吐き気や嘔吐を伴うこともあり、片頭痛の特徴に合う頭痛と考えられます。

このような年齢では、痛み止めを適切なタイミングで飲むのが難しいため、今後は頭痛を起こりにくくする予防的な治療を始めることにしました。
予防治療を行うことで、頭痛の回数や強さを減らし、日常生活をより快適に過ごせるようになることを目指します。