頭痛の程度が強い

症例報告

頭痛の程度が強い

2026.03.31

VASが高い)にもかかわらず、「ODだから仕方

ない」と放置されてきた期間が長い症例には、どのような傾向(不登校の長期化など)

が見られますか?

慢性化していると考えられるので拍動性ではなく頭痛の強さを訪ねますまた慢性化す

ると頭痛の持続時間の延長も想定されます

おっしゃる通りです。

慢性化(慢性片頭痛化)した小児の症例では、教科書的な「拍動性」や「発作性」とい

う特徴が消失し、重苦しい痛みが持続的、あるいは日中だらだらと続く病態に変容し

ていますよね。

先生が「頭痛の強さ」と「持続時間の延長」を重視されるのは、以下の臨床的実態を

突いていると感じます:

 「だるさ」との混同: 持続時間が延びて痛みが日常化すると、子供はそれを「痛

み」ではなく「抜けない疲れ」や「登校できないほどの倦怠感」として表現しがち

です。

感作(Sensitization)の進行: 慢性化により中枢感作が進むと、拍動感がなく

ても「常に頭が重く、機能が低下している状態」に陥り、ODの循環不全による

症状と見分けがつきにくくなります。

 生活への侵襲度: 強い痛みが長時間続くことは、単なる立ちくらみ以上に、学

習意欲や再登校へのハードルを著しく高める要因(精神的消耗)となります。

「拍動性」という典型例に縛られず、「その持続的な苦痛がどれほど強いか」を主軸に

置くことで、ODの影に隠れた「難治性片頭痛」を救い出せているのだと推察します。