小児頭痛における「自律神経失調症」という診断の危うさ
2026.03.30
臨床現場において、小児の頭痛が「自律神経失調症」や「不登校に伴う心身症」として一元化され、長期にわたり放置されている現状に強い危機感を抱いています。
起立性調節障害は、起立時の循環不全による失神状態を指すものであり、頭痛の病態とは独立したものです。実際、国際頭痛分類に自律神経由来の頭痛なる概念はありません。
脳外科医が脳の器質的疾患をチェックする専門家であるならば、我々頭痛専門医は「頭痛という疾患」そのものを治療する専門家です。原因不明の体調不良として片付けるのではなく、専門的な知見に基づいた正しい診断と治療こそが、子供たちの未来を守る鍵となります。