【事例紹介】5歳から始まった激しい頭痛。救急車を考えるほどの痛みを克服するまで

症例報告

【事例紹介】5歳から始まった激しい頭痛。救急車を考えるほどの痛みを克服するまで

2026.03.03

初診時のご相談:5歳から続く、涙を流すほどの激痛
5歳頃から頭痛が始まり、近隣の小児科で鎮痛薬(カロナール)を処方されていました。お母様も片頭痛をお持ちで、お子さんも「左の目の奥が痛い」と涙を流し、吐き気を伴うほど強い痛みに襲われていました。

ある時は幼稚園で強い眠気と倦怠感を訴え、帰宅後も薬が効くまでの間、のたうち回るような痛みに耐える日々。最近では「救急車を呼ぼうか」とご家族が迷うほど症状が悪化し、当院を受診されました。

診断:国際基準を満たす「小児片頭痛」
症状を詳しく伺ったところ、

  • 頭の片側の強い痛み
  • 吐き気や目の奥の痛み
  • 動けずに横になりたがる
    という、「前兆のない片頭痛」の診断基準を完全に満たしていました。

治療のプロセス:お子様に合わせた細やかな調整
1回の痛みが非常に激しく、頓服薬だけでは対応が難しいため、頭痛そのものを起こりにくくする「予防療法」を開始しました。

  1. ステップ1 2種類の予防薬(A・B)を開始。3週間頭痛が消失しましたが、旅行などのイベント時に再発したため、お薬(B)の量を調整しました。
  2. ステップ2 増量により眠気の副作用が出たため、お子様の体質に合わせ、お薬の組み合わせを(A・C)へ変更。
  3. ステップ3 変更後は頭痛がピタッと止まり、7月以降は一度も発作が出ない状態を維持できました。

現在の状況:お薬からの卒業
頭痛のない安定した状態が6ヶ月間続いたため、計画的に少しずつお薬を減らしていきました。本日、全ての予防薬を中止しましたが、再発はなく元気に過ごされています。

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