小学生の頭痛

小学生の頭痛

Grade School Headache

お子様にこんな症状
・お悩みはありませんか?

お子様にこんな症状・お悩みはありませんか?
  • 朝「頭が痛い」と言って起きられない
  • 学校を休んだにもかかわらず、数時間後には元気に過ごしている
  • 天気が悪い日は頭痛で寝込んでしまう
  • 頭痛で学校に行けない日が多くなっている
  • 些細な光や音にも過敏に反応する
  • 頭痛だけでなく吐き気や腹痛を訴えることがある

上記のような症状は、全て小児片頭痛によって起こる可能性があります。

Grade School Headache

小学生に多い頭痛

片頭痛

小学生に多い頭痛のひとつが「小児片頭痛」です。

特徴としては、頭の片側だけでなく両側が痛むことも多く、ズキズキとした痛みに加えて、吐き気や嘔吐、光や音に敏感になるといった症状を伴うことがあります。

発作的に強い頭痛が起き、数時間から半日程度でおさまることが多いですが、症状が強いと日常生活に支障が出ることもあるでしょう。

小児片頭痛は、周期性嘔吐症や腹部片頭痛など、腹痛や吐き気がメインの症状として現れることもあり、「胃腸の不調」と思い込んでしまうケースも少なくありません。

こうした症状が繰り返される場合は、小児片頭痛の可能性も考えて、早めに専門医に相談することが大切です。

小学校低学年の片頭痛

小学校低学年の片頭痛で言うと、8歳ごろまでは女の子よりも男の子に多く見られる傾向があります。

学校での活動中に急に元気がなくなったり、静かな場所を好むようになったりする場合は、片頭痛の可能性を考えてみましょう。

ご家庭では無理に登校させず、まずは落ち着ける環境を整えてあげることが大切です。

小学校高学年の片頭痛

小学校高学年になると、片頭痛の頻度や訴えがよりはっきりしてくる傾向があります。

低学年までは男の子にやや多いとされていた片頭痛も、この時期になると男女差がほとんどなくなってきます。

成長とともに自分の体調を言葉で説明できるようになり、「ズキズキする痛み」「光や音がつらい」など、片頭痛の特徴を訴える子が増えてきます。

また、学校生活でのストレスや疲れ、生活リズムの乱れなどが引き金になることも多く、症状が出るタイミングもわかりやすくなるでしょう。

頭痛が繰り返されるようであれば、我慢させず早めに医療機関で相談することが大切です。

緊張型頭痛

小学生の頭痛の中で、片頭痛に比べるとやや少ないとされるのが「緊張型頭痛」です。

このタイプの頭痛は、ストレスや心身の緊張、長時間の姿勢の悪さなどが原因となって起こります。

学校での勉強や長時間のテレビ・ゲームの視聴などで、体が緊張しやすい環境にいる子ども、完璧主義でプレッシャーを抱えている子ども、生活環境が悪くストレスの多い子どもに見られることが多いです。

緊張型頭痛の特徴

頭全体がぎゅっと締め付けられるような鈍い痛みが特徴で、片頭痛のようにズキズキする強い痛みや、光や音に過敏になるといった症状はあまり見られません。

比較的軽い痛みであることが多く、学校に行けないほどではないものの、頭が重い、だるいと感じて集中力が低下することもあります。

二次性頭痛

小学生の頭痛には、ほかの病気が原因で起こる「二次性頭痛」もあります。

ほかの病気と言ってもその多くは風邪症候群、副鼻腔炎、視力低下などが原因であることが多く、いわゆる「重い病気」のケースはごく稀です。

二次性頭痛の症状や治療

二性頭痛は、片頭痛などの一次性頭痛とは治療のアプローチが異なります。

特に、急な強い痛みや吐き気、元気がないなどの様子があれば、早めに医療機関を受診しましょう。

子どもは症状をうまく伝えられないことも多いため、大人の注意深い観察が大切です。

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小学生の片頭痛治療で
注意すべきこと

小学生の片頭痛治療で注意すべきこと

小学生の片頭痛治療では、年齢や発達段階に応じた配慮が欠かせません。

まず大切なのは、頭痛が「ただの疲れ」や「我慢すれば治るもの」ではなく、れっきとした疾患であると理解することです。

お子様自身が症状を的確に言葉で伝えることが難しい場合もあるため、周囲の大人が行動や表情、生活リズムの変化に敏感になる必要があります。

生活習慣を整えることの大切さ

治療の基本は、生活習慣の見直しと環境調整です。

睡眠不足や不規則な食事、過度な光や音などが発作の引き金になることがあるため、日常のリズムを整えることが発症予防につながります。

また、学業や人間関係によるストレスも大きな要因の一つです。

本人がリラックスできる時間を確保することも、症状の軽減に有効です。

薬物療法は正しい方法で行うことが重要

薬物療法については、小児に適した種類・用量を慎重に選ぶ必要があります。

特に市販薬の乱用は避け、医師の指導のもとで使用することが重要です。

薬を使用する際も、効果だけでなく副作用や生活への影響を十分に考慮する必要があります。

学校との連携も必要になってくる時期

小学生になると、学校生活との両立をどう支えるかも重要な課題です。

頭痛によって授業を欠席する、集中力が低下するなどの悩みを、家庭と学校が連携して理解し支援する体制を整えることが、治療の一環として大切になってきます。

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小児片頭痛かも?
と思ったら早期の受診を検討してください!

小児片頭痛かも?と思ったら早期の受診を検討してください!

お子様の頭痛が気になる場合、無理に我慢させるのは避けるべきです。

片頭痛は子どもにとっても苦痛な症状で、早めに対処してあげることが重要です。

痛みの頻度が高くなったり、嘔吐や光、音に敏感になったりすることがあれば、片頭痛の可能性を考えて受診を検討してください。

早期に受診すれば、症状を軽減しやすく、学業や日常生活への支障も最小限に抑えることができます。

お子様が頭痛を訴えていたり、親御様から見て「頭痛が辛そう」と感じたりした際には、早めに当クリニックまでご相談ください。