【福岡】小児の頭痛治療で使われるNSAIDsとアセトアミノフェンの違いと注意点をご紹介!

コラム

【福岡】小児の頭痛治療で使われるNSAIDsとアセトアミノフェンの違いと注意点をご紹介!

2026.07.10
【福岡】小児の頭痛治療で使われるNSAIDsとアセトアミノフェンの違いと注意点をご紹介!

子どもが「頭が痛い」と訴えると、保護者はとても心配になります。
小児の頭痛は珍しいことではなく、片頭痛や緊張型頭痛などが小学生から中高生にかけて頻繁に見られることが知られています。
その際、症状を和らげるために医師が処方することが多いのがNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)とアセトアミノフェンです。
どちらも解熱鎮痛薬の一種ですが、作用の仕組みや副作用、使い方には違いがあります。
大人であれば市販薬を自己判断で使うことも多いですが、子どもの場合は体重や年齢に応じた適切な量や種類を選ぶことが特に重要です。
この記事では、NSAIDsとアセトアミノフェンの違いや注意点、そして医師がどのように使い分けるのかを詳しく解説します。


NSAIDsは「非ステロイド性抗炎症薬」と呼ばれる薬の総称で、炎症や発熱、痛みを抑える効果があります。
代表的な成分にはイブプロフェンやナプロキセンなどがあります。
小児の頭痛では特にイブプロフェンが処方されることが多く、日本小児科学会でも生後6か月以上からの使用が可能とされています。
片頭痛の急性期や強めの痛みに効果を発揮し、服用から30分〜1時間程度で効果が出ることもあります。

一方、アセトアミノフェンは炎症を抑える作用は弱いものの、解熱と鎮痛に優れた薬です。小児科領域では非常によく使われ、安全性の高さから乳幼児でも処方されることがあります。
胃腸への負担が少なく、アレルギーなどの副作用も少ない点がメリットです。
そのため、「まずは安全に痛みを和らげたい」という場面で選ばれることが多い薬です。

小児の頭痛では、これらの薬は基本的に「頓服薬」=症状が出たときにのみ使う薬として処方されます。
毎日飲む予防薬とは異なり、「頭痛が出たときに素早く症状を和らげる」ことを目的に使われます。
適切に使用すれば大きな助けになりますが、安易な使い方や過剰投与はリスクを伴うため注意が必要です。


NSAIDsは炎症に関わる「プロスタグランジン」という物質の働きを抑えることで、強い痛みや炎症を伴う症状に効果的です。
片頭痛だけでなく、スポーツ後の頭痛や発熱を伴う風邪のときにも有効な場合があります。ただし、胃や腎臓に負担をかけることがあるため、使い方には注意が必要です。

アセトアミノフェンは炎症抑制作用は弱いものの、解熱・鎮痛薬として非常に幅広く使われ、安全性が高いのが特徴です。
乳児から高校生まで幅広い年齢層で使用されており、保護者も安心して使いやすい薬といえます。
特に胃腸が弱い子どもや、NSAIDsが合わない子どもに選ばれることが多いです。

一般的に、強めの片頭痛発作にはNSAIDs、比較的軽度の頭痛や安全性を優先する場合はアセトアミノフェンが使われることが多いです。
ただし、どちらを選ぶかは「子どもの年齢・体重・既往歴・頭痛のタイプ」によって異なるため、必ず医師の判断が必要です。


NSAIDsは効果が強い一方で、副作用として胃腸障害(胃痛、吐き気、胃潰瘍)や腎機能への負担が起こる可能性があります。
特に空腹時に服用すると胃に負担をかけやすいため、食後や牛乳と一緒に飲むなどの工夫が必要です。
また、脱水状態でNSAIDsを服用すると腎臓にダメージを与えることがあるため、発熱や下痢などで脱水がある場合には使用を避け、必ず医師に相談しましょう。

アセトアミノフェンは小児でも使いやすい薬ですが、過量に服用すると肝臓に深刻なダメージを与えることがあります。
通常は体重1kgあたり10〜15mgを目安に4〜6時間以上あけて使用しますが、1日総量(体重1kgあたり60mg程度)が上限とされます。
また、風邪薬など他の市販薬にもアセトアミノフェンが含まれていることがあるため、重複して服用しないよう注意が必要です。

最も大切なのは、大人用をそのまま子どもに分け与えないことです。
小児用は必ず年齢や体重を基準に用量が調整されます。
大人用を半分にするなどの自己判断は危険であり、必ず小児科医や頭痛外来で指示を受けてから使う必要があります。


運動後の強い痛みや発熱を伴う頭痛には、NSAIDsが適している場合があります。
効果が強いため、発作を素早く抑える目的で処方されることがあります。

小さな子どもや安全性を最優先したい場合には、アセトアミノフェンが処方されるケースが多いです。
副作用が比較的少なく、家庭で安心して使用できる点がメリットです。

頭痛が頻繁に出て頓服薬を繰り返し使うような場合には、予防薬の導入や生活習慣の見直しが必要です。
薬の使いすぎによる薬物乱用頭痛を防ぐためにも、定期的に専門医を受診して適切な指導を受けましょう。


子どもの頭痛治療に使われる代表的な薬であるNSAIDsとアセトアミノフェンには、それぞれメリットと注意点があります。
NSAIDsは炎症や強い痛みに効果を発揮しますが、胃腸や腎臓への負担に注意が必要です。一方、アセトアミノフェンは安全性が高く幅広く使えますが、過量服用には十分な注意が必要です。
いずれも大人と同じ感覚で使うのではなく、必ず子どもの年齢・体重に合わせた用量で使うことが基本です。
親子で「どんなときに薬を飲んだのか」「どのくらい効果があったのか」を記録しておくと、医師の診断に役立ちます。
薬はあくまでサポートであり、生活リズムや食習慣の改善と合わせて取り入れることが、長期的な頭痛予防につながります。
正しい知識を持つことで、子どもの頭痛に安心して対応できるようになるでしょう。


福岡市博多区の「あきらめない頭痛クリニック」は、日本頭痛学会専門医・指導医の院長が、20年以上にわたり小児の頭痛治療に携わってきた経験をもとに、お子様一人ひとりに合わせた最適な治療を行っています。
片頭痛や周期性嘔吐症などは早めの対応が大切です。
当院では、CTや脳波計などの検査機器も充実しており、正確な診断と丁寧なサポートで、予防から治療の卒業までしっかり寄り添います。
お子様の頭痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

あきらめない頭痛クリニック
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